初めて育児の葛藤

初めて育児の葛藤・17

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七田式の本で見つけた《抱っこ法》。夫母さんが急な用事で出かけたことで長男が号泣。家には私と長男と生まれたばかりの長女しかおらず、しかも長女は珍しくベッドですやすやと眠っていました。

多分、私たち以外に誰かがいる状態で抱っこ法を試しても『そんなに泣いてるのに離してあげや』って絶対言われていただろうし、長女が泣いたりしたらそっちも気になってしまっていたと思います。誰もおらず、長女も眠っているという状況でこの抱っこ法を試せたのは本当に大きかったと思います。

絞り出すように言った私の『ごめんね』の言葉を聞いて暴れるのをやめた長男。私はそのまましばらく長男を抱きしめ続けました。

 

黙って私の腕の中にいた長男が自分から抜け出して、私の横にピッタリと寄り添って座りました。そしてそのまま二人とも無言でくっついたままじっとしていました。

多分、この無言の間にお互い色々考えてたんじゃないかなと思います。二人だけの時間を味わうようにお互いにくっついた後、私が『おやつ食べようか。』と言うと、コクンと無言で頷いた長男。そして一緒におやつを食べたんですが、このころには二人とも笑顔でした。そしてこのタイミングで、出かけていた夫母さんが帰宅し、寝ていた長女が起きました。

抱っこ法の間も、抱っこ法の後の時間も、誰にも邪魔されず二人だけで過ごせたことは本当に大きく、しかも二人が笑顔になったタイミングでお母さんも帰宅し長女も起きたので、偶然にしてはあまりにもタイミングが良すぎたので、この時間をご先祖様が作ってくださったんじゃないかとさえ思いました。

それ以降、相変わらずおばあちゃんが一番!!な長男には変わりなかったのですが(そう、そこは変わらなかった(笑))今までの私と長男とは明らかに何かが違いました。具体的に何が…と言われたらうまく言えないのですが、お互いに素直になれたような、素直に甘えられるようになった…という表現がしっくりくるかな…と思います。今まで私自身も長男に対して手探りな感じがあたのですが、それが無くなったような気がしました。

あのタイミングで抱っこ法を知ったこと、あのタイミングで試せたことは本当に意味のある事でした。これ以降も色々数えきれないくらい悩み事が出てきましたが、この抱っこ法を試せたことで、以前よりももっと力を抜いて前向きに物事を考えられるようになった気がします。

長男と私の葛藤については以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!!次からは3人目くらいまでの私のやらかし育児を描いていきたいと思いますのでまた見て頂けると嬉しいです!(^^)!

《実母の話》

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POSTED COMMENT

  1. モリクル より:

    私も2世帯同居で2歳差の2番目娘、3番目娘の時にほぼ同じ様な状況になって当時はすごく悩んで…というか今でも2番目の娘より末っ子の3番目の方がかわいいと思ってしまっていることを誰にも言えませんが悩んでいます。ただのやきもち…のフレーズにほんまそうやなと今では納得できますが、眠れず食べられず身を削ってお世話しているのに2番目の母という理不尽な扱いにもはや2番目にも義母にも憎しみすら持ってしまっていました。もう2番目は2年生、3番目は年長さんになりましたが2番目ばっかり叱ってないか、3番目ばっかりベタベタしてないか、2番目に気づかれないよう必死の毎日です。でもどうしても3番目がかわいい。今でも当時の「ばあちゃんがイイ!ママイヤ!ばあちゃん!ばあちゃん!ママはあっちいけー!」の泣き叫び絶叫が頭を離れません…

  2. はな より:

    うるうるしました。2人目いないですが(笑)
    2人目が出来た時に参考にさせて頂きます。

  3. すのー より:

    私も娘が主人にばかり懐いて私には…って悩んだことがありました。
    子どもってママが1番なんじゃないの!?って思ってたんで^_^;
    そのとき主人に言われたことが、「ママはずっと一緒にいて基本離れない存在だから、安心してるんだよ」でした。
    そこから、娘にとって主人は恋人、私は親みたいな感覚なのかな…?と、私の感覚にわかりやすく考えてみました!笑
    そしたら、なんか少し納得いったようなかんじで、今現在はママ〜とちゃんと来てくれるようになりました!
    成長段階でそういうこともあったりするし、もちろん個人差はあると思いますが、うちの娘はそういうことだったのかな?と。
    何を言いたいかわからなくなってきてしまいましたが、
    ホリカンさんの場合は、義理のお母さんのところへお子さんがいってしまう…というその状況、私ならもっともっともっと悩んでやさぐれていたかもしれません。
    色々言う人がいるかもしれませんが、みんなママ1年生からスタートするわけで、うまくいかないことや悩んだりすることがあって当然なんじゃないかな。

    コメントで、義理母さんやご主人がゆきちゃんの面倒見てあげて、ホリカンさんとのぶくんの時間を作ってあげたら良かったのに、
    という意見はナイスッ!って思いました。
    まぁ、それも甘えんな!って思われてしまうかもしれませんが、子育ては家族みんなでしたらいいことだと思うので、ホリカンさんのお話しはそういうことを気付かせてくれるキッカケとなるお話だなって思いました。

  4. 麻婆茄子 より:

    大変勉強になる経験を語ってくださってありがとうございました。
    厳しいコメントもありましたが、私は逆に、今まさに当時のホリカンさんと同じような気持ちを抱えて苦しんでいるお母さんが何かのご縁でこの記事を読んだ時に、とてもとても救われるんじゃないかなと思います。
    人として母として何ひとつ欠けることなく子育てを出来る人なんてきっといなくて。その上、皆欠けてる部分や足りない部分はそれぞれ違くて。
    だからこそ、自分の失敗や悩みや、乗り越えてきた過程って、たまたま同じ欠けた部分を持った人に希望や勇気を与えると思うんです。
    私は育った環境もあり自分が子供を産んで育てることにまだ不安があるので、中々踏み切れずにいるところですが、ホリカンさんのブログにとても勇気と元気を貰っています。
    それに、このまま自分は子供は作らずに過ごすことになっても、周りに同じような悩みを抱えている友人が居た時どんな言葉をかけたらいいのか、どんな些細な言葉がプレッシャーになってしまうのかを知ることが出来て良かったと思います。
    ありがとうございました。これからも楽しみにしています!

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