初めて育児の葛藤

初めて育児の葛藤・16

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救いを求めて読み漁った本の中で発見した『抱っこ法』。暴れて泣き叫び私を拒絶する長男を前に、いつもならそのまま見守ることしか出来ませんでしたが、初めて拒絶されても抱きしめ続けました。当然私の腕をつかんで逃れようとするのですが、逃れられないように強くギューッと抱きしめ続けました。

抱っこ法の項目の中に『優しく言葉をかけながら』抱きしめると書かれてあったので、私もそのつもりで挑んだのですが…

暴れる長男を抱きしめながら、今までのことを思い出していると…これ以上言葉が出てきませんでした。事前に、もっと色んな言葉をかけようと考えていたはずなのに、この言葉しか出てきませんでした。長男の前で泣いたことのない私が、この時初めて泣いたのでした。号泣に近いほど泣きながら『ごめんね』と言葉をかけた瞬間、今まで暴れていた長男が突然大人しくなりました。

もしかしたら、母親が急に泣きだしたのでビックリして動きを止めただけかもしれませんが…。これはあくまで今になって私が思うことなのですが、長男は幼いころから感受性が豊かというかカンが物凄く鋭いところがあって(昔ほどではありませんが今でもそんなところがある)私の心の微妙な変化や波みたいなものを感じていたんじゃないかと思います。初めての育児でおっかなびっくりだったことや、おばあちゃんにばかり懐く長男に対して不安に思っていたことなど…。もしかしたら、そういう私の気持ちを感じれば感じるほどおばあちゃんの元に行っていたのかもしれません。そしてこの時、初めて私が感情を強くぶつけたことで私が本当に伝えたかった思いを感じ取ったのかもしれません…。(本人に聞いたわけではないのであくまで私の予想です(笑))

『ごめんね』の言葉以外出てこず、ただただ泣きながら長男を抱きしめ続けました。そして長男は暴れるのも泣き叫ぶのもやめて、私の腕の中で大人しくしていました。

→初めて育児の葛藤・17

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    良い話(/ _ ; )私は親と関係性が作れず、未だに距離をおいています。苦しくも工夫して関わり続けてあげたってすごいなあ。ホリカンさんのお子さん達が羨ましい羨ましい^_^

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